第29回国際平和美術展は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件発生から20年を迎えるにあたり、9.11の鎮魂と恒久平和を祈念して2021年7月6日(火)~7月10日(土)東京芸術劇場 5F展示ギャラリーで開催されました。
海外展はアメリカ・ニューヨーク・カーネギー・ホール内レスニックエデュケーションウィングにて2021年10月19日(火)~10月22日(金)まで巡回展を開催しました。
『希望の力』
雨上がり
宙の波音に誘われて
地平線から飛びだした
見つけたのは新しい星
さあ みんな集まれ
次のステージだ!
鼓動が高鳴る歓喜のリズム
もっと自由に
もっと大きく高らかに
『希望の力』が完成するまで
最初に『国際平和美術展』の趣旨をよく読み何を伝えればよいか頭の中で整理整頓。一番重要なところです。
次に完成をイメージしてあれこれ構図を考えます。自由に空想できる楽しいひとときです。あとは数えきれないデッサンを繰り返します。
次にワトソンのボードに色を重ね下地を作ったらキャラクターを配置します。
そしてアクリル絵の具を使い心を込め丁寧に描きます。
頭の中は音楽が常に流れているので気分もどんどん上がっていきますがそんな楽しいことばかりではありません。何度か途中で筆が止まります。
一つひとつの壁を何とか乗り越えますが必ずといっていいほどもっと大きな壁が立ちはだかります。サイズが大きな作品であればあるほどその壁はとても厚く高く感じます。でもその壁を必死によじ登るとその先が広々見渡せ、一気に筆が進み山頂に登ったような爽快感を味わうことができます。今回は中央を大胆に変えることでイメージはガラッと変わりました。
最後にキャラクターが持っている楽器を一部変更して完成。
メッセージは、音楽と多様性を意識し未来に希望を感じられる言葉を選びました。
70㎝×70㎝・アクリル絵の具・ワトソンボード
海外展はアメリカ・ニューヨーク・カーネギーホールで展開されました
(株式会社クオリアート2021年11月18日発行『第29回 国際平和美術展』)